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シェイクスピアの喜劇


シェイクスピアは、歴史劇の作者として出発したが、喜劇も早い時期から作った。シェイクスピアの時代に最も喜ばれた芝居は、歴史劇と喜劇だったからだ。悲劇は付け合せのような扱われ方だったし、ロマンス劇と呼ばれるジャンルはシェイクスピアが自身が作りだしたものだ。そんなわけで、当時本格的な芝居といえば、歴史劇を別にすれば、喜劇だったわけだ。

シェイクスピアの喜劇には、「真夏の夜の夢」や「ウィンザーの陽気な女房たち」のように祝祭的な雰囲気をたたえたものと、「ヴェニスの商人」や「終りよければすべてよし」のように、人間の空しい知恵を笑い飛ばす教訓めいたものの二つの系列がある。祝祭的な喜劇は、ルネサンスという時代の精神を反映している。ルネサンスは、人間の感性の解放をもたらしたわけだが、感性の解放とは欲望の解放に通じ、欲望の解放は祝祭的なイメージを伴ったからだ。

シェイクスピア自身が喜劇と銘打った作品のほか、歴史劇にも喜劇的精神が横溢している。フォールスタッフが出でくる一連の作品は、喜劇と言ってもよい。それも飛び切りスケールの大きい、祝祭的喜劇だ。

ここでは、シェイクスピアの作品のうち、一応喜劇に分類されているものを取り上げ、鑑賞したい。



  真夏の夜の夢 A Midsummer Night's Dream
 ウィンザーの陽気な女房たち Merry Wives
 じゃじゃ馬馴らし Taming of the Shrew
 ヴェニスの商人 The Merchant of Venice
 から騒ぎ Much Ado about Nothing
 お気に召すまま As You Like It
 十二夜 Twelfth Night
 終わりよければすべてよしAll's well that ends well
 尺には尺を Measure for Measure




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